2022,01,18
近畿経済産業局では、中小企業の皆様に向けた水処理に関するセミナーを開催します。 事業活動における経営効率化の要請がある一方、環境意識の高まりによる環境規制が年々強化されている中、企業においてはそれら規制への効率的かつ効果的な対策が求められています。
水処理分野においても、排水基準適合への対応が中心であるものの、カーボンニュートラルやSDGs経営を模索する動きも活発になってきました。
本セミナーでは、効果的な装置やシステムを導入しながら、環境負荷低減に加え、排水からのエネルギー回収や資源リサイクル、省人化・作業効率化などに取り組む好事例(ベスト・プラクティス)をご紹介します。
水処理に悩む皆様の“次の一手“に繋がるヒントがここにあるかもしれません。
ご関心のある方は是非ご参加ください。
本セミナーのチラシ (PDF形式:1.3MB)
https://www.kansai.meti.go.jp/3-6kankyo/R3fy/mizu20220204_flyer.pdf
○日時 : 令和4年2月4日(金) 13:00~16:30
○開催形式 : オンライン配信(Microsoft Teams)
※お申込みいただいた方に参加URLをご案内します。
○参加費 : 無料
○定員 : 150名(受付先着順・事前申込制)
○お申込み方法 :以下のURLからお申し込みください。
https://kinki-recycle.go.jp/water-environment/
○主催 : 近畿経済産業局
○プログラム
■講演:水処理をめぐる技術開発、導入の最新動向について ~カーボンニュートラルとSDGsの観点から~
藤原 拓 氏 (京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻 教授)
京都大学大学院工学研究科環境工学専攻博士後期課程修了後、高知大学農学部助手、准教授、教授を経て、2021年4月より現職。
研究課題は、地球温暖化を考慮した水環境管理に関する研究、高度下水浄化システムの開発など。
2019年にJST:「STI for SDGs」アワード・優秀賞を企業、高知県、香南市とともに受賞するほか、日本産業機械工業会:優秀環境装置表彰・経済産業大臣賞、国士交通省:循環のみち下水道賞・グランプリなど、受賞歴も多数。
■事例紹介1:梅加工品業者70社が排出する梅調味廃液を一括処理できる施設 太陽浄化センター梅の郷
川崎 勝也 氏 (太陽企業株式会社/株式会社太陽コーポレーション 代表取締役)
二上 滋 氏 (コーワ商事株式会社 取締役 環境事業部長)
和歌山県上富田町に新たに整備した処理施設において、約70社の地域の梅加工品業者から排出される調味廃液を一括処理。
塩分濃度をはじめ、きわめて濃度の高い廃液を処理する上で核となるのが生物処理における「好塩菌」で、排水処理システムの設計・施工業者等と協力して運用ノウハウを確立している。
また、排水処理の副産物となる脱水汚泥は、地域の産業廃棄物事業者を通じて路盤材や肥料等としてリサイクルしている。
■事例紹介2:水とともに生きる泉州タオル ~製造工程からの見直しを産地全体で取り組むことで実現した排水処理の省エネ・水の再利用~
重里 豊彦 氏 (元・大阪タオル工業組合 理事長 / 大阪グリーンタオル生産倶楽部 会長 / ツバメタオル株式会社 会長)
大家 修 氏 (ダイワタオル協同組合 専務理事)
大阪府泉南地域を産地とする「泉州タオル」において、製造工程で必要な糊付けを化学合成糊から天然糊に切り替えることで、排水処理工程における省エネや水の再利用を実践。
泉州タオルは、綿糸を織る「機屋」、織る前の糊付け加工を行う「サイジング業」、糊を落とし タオルを晒す「洗工場」の3つの分業制となるが、重里氏を中心に他の加工工程を担う事業者も巻き込み、「大阪グリーンタオル生産倶楽部」を設立。
生産から排水処理のノウハウを共有し、産地ぐるみで取り組むことで、コストアップの抑制にも努めてきた。
■事例紹介3:NEXCO西日本におけるウルトラファインバブル技術を活用した環境に関する取り組みの推進
友村 圭祐 氏 (西日本高速道路株式会社[NEXCO西日本] 技術環境部技術統括課 主任)
1マイクロメートルに満たない小さな気泡を発生させるウルトラファインバブル技術を活用して、薬剤を使用することなく、SA·PA内のトイレの床面等の清掃や、橋りょう、雪氷作業車両の洗浄作業を実施。
トイレ清掃においては、水の使用量が100分の1に削滅でき、さらに作業時間及び床面の乾燥時閻の大幅短縮などが実現した。
また、ウルトラファインバブル技術の導入にあたっては徹底的な技術検証を行ってきた。
■事例紹介4:省人化が期待できる段ボール製造工場の全自動式排水処理システム
青井 和彦 氏 (株式会社グリーンパッケージ 段ボール事業部門 関西工場 執行役員 製造部長)
礒部 薫 氏 (ディンク株式会社 代表取締役社長)
段ボールのシートから印刷、組立までを一貫して行う段ボール製造工場・グリーンパッケージにおいて、下水道法上、規制が厳しいデンプン糊が含まれる排水の確実な処理に向けて、 段ボール製造工場に特化した水処理設備の設計・施工を行うディンクと、全自動式の排水処理システムを共同開発により整備。 2021年10月より本格稼働し、エ員の大幅な省人化と汚泥発生量の削減を実現させている。
■事例紹介5:食品工場における有機廃水等を利用したバイオガス発電の取組、省エネ、汚泥発生量の削減、排水管理の負荷低減につながる排水処理システム
横野 真章 氏 (株式会社マルヤナギ小倉屋 執行役員 技術開発部長兼開発本部長)
足立 多佳也 氏 (Daigasエナジー株式会社 ビジネス開発部ES推進チーム水・環境グループ リーダー)
昆布製品を主に製造する食品工場において、製造量の増加に伴い、既設排水処理システムでの処理が限界を迎えていたことから、 将来的な更なる増産も考慮し、処理能力の高い排水嫌気処理設備と小型バイオガス発電機を導入。 従来、廃棄処分していた排水からエネルギーを生成し、有効活用するとともに、汚泥発生量の低減や排水管理の負荷低減も実現できている。
■総評:今日的な水処理技術・ビジネスのポイントとは
藤原 拓 氏 (京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻 教授)
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