(一社)大阪ニュークリアサイエンス協会(ONSA)は、これまで一貫して、放射線利用技術の向上と産業の振興を図り、国際化に貢献することを目的として活動してきました。その会員構成は、大学から多業種の民間企業まで多岐に亘ります。会員相互の協力のもとに学術・技術情報を収集・提供し、放射線利用に関する技術支援を積極的に行っています。
広く放射線利用技術の向上を図り、科学技術の振興に貢献していくために「大阪ニュークリアサイエンス協会賞」を設定しています。今回は2023年度受賞者講演を開催いたします。
今回Zoom 参加が主体となります。講師も全員Zoom参加となるため会場参加 は出来るだけお避けください。
皆様、奮ってのご参加をお待ち申し上げております。
◇日 時: 2024年8月20日(火)13:30~16:30
◇会 場: ONSA会議室
(大阪市中央区南船場3-3-27、サンエイビル4階、ONSA事務局)
◇申込締切日: 8月13日(火)
◇申込手続き: ONSA HP 申込フォームからお申込み下さい。
URL: https://ws.formzu.net/fgen/S33567424/
◇参 加 費: Zoom参加 : 一律1000円(放射線科学研究会会員 無料)
会場参加 : 企業5,000円、協会会員・大学・公設機関1,000円
放射線科学研究会会員・一般市民・学生 無料
※参加費については、大阪ニュークリアサイエンス協会までお問い合わせ下さい。
参加費の支払いは、参加申込前に銀行振り込みでお願いします。
りそな銀行 船場支店
普通預金 №3635459 シャ)大阪ニュークリアサイエンス協会
◇詳 細: 以下をご覧ください。
http://onsa.g.dgdg.jp/radiat80.pdf
◇プログラム
ONSAの事業と協会賞について 大阪ニュークリアサイエンス協会
専務理事 奥田修一
2023年度受賞講演
1. アスタチン-211標識リコンビナント抗体を用いたアルファ線がん治療法の
ための研究開発(50分)
国立研究開発法人 理化学研究所 仁科加速器科学研究センター
核化学研究開発室 技師 金山洋介
アスタチン-211(At-211)はアルファ線放出核種であり、病変部位周囲の正常組織へのダメージを抑えたい治療効果が期待できるアルファ線標的治療薬としての利用が有望な核種の一つである。我々はこのAt-211を代表的な小児がんの一つである神経芽腫に適用したいと考え、非天然アミノ酸を導入したリコンビナント抗体を用いて標識法開発を行った。本講演では神経芽腫細胞移植担癌マウスへのAt-211標識抗体の治療効果について報告を行う。
2.高分解能パルス冷中性子分光器による水クラスターのダイナミクスの解明(50分)
東北大学 多元物質科学研究所 講師 岡 弘樹
水の特異的な現象(過冷却状態、4℃での密度最大化など)は、現在でも科学研究の主要課題の一つである。
講演者は、液体状態の水が、非極性溶媒下で構造化(クラスター化)することを世界に先駆けて発見した。
これまでの研究で、そのクラスター構造が通常の水の水素結合状態とは異なり、より強固な水素結合により構成された構造であり、”氷の核”に類似した低エントロピーな水の状態であることを示している。まさに氷の核かもしれない同クラスターの挙動を放射光によって解明する。
(休憩)
3. 真空内微小液滴を用いた高速重イオン誘起反応の質量分析学的研究(50分)
京都大学 大学院工学研究科 原子核工学専攻 准教授 間嶋 拓也
高速重イオンは、X線や電子線とは異なる線質効果を示すとされているが、その分子レベルの反応は極めて複雑であるため、その多くが未解明のままである。本研究では、重イオン誘起反応の基礎的な過程の一端を明らかにするため、高真空内の微小液滴を標的とする独自の実験システムを開発し、生成物 イオンの質量分析学的研究を可能にした。本講演では、開発した実験システム の特徴と得られた成果を紹介する。
今回Zoom 参加が主体となります。講師も全員Zoom参加となるため会場参加は出来るだけお避けください。
◇問合先 (一社)大阪ニュークリアサイエンス協会
〒542-0081 大阪市中央区南船場3-3-27
TEL:06-6282-3350, FAX:06-6282-3351
E-mail:(共通)onsa-ofc@nifty.com