超高速光スペクトログラムスコープの開発
1. 研究成果の概要 小西 毅
(大阪大学大学院工学研究科助教授)
2. 物性計測用プロトタイプの開発 雙木 満
(オリンパス(株)研究開発センター課長補佐)
超高速光スペクトログラムスコープ(OSS)は、ピコ秒以下の超高速現象で生じる光信号の波形を瞬時に単発計測により可視化することができる新しい超高速時間波形画像計測システムである。このような超高速現象は、ミクロな部分でより顕著であるため、顕微計測への応用をはじめ、広くナノサイエンスの研究分野において非常に有効な計測技術となりうる。ここでは、本研究の開発成果の概要と技術の可能性を紹介する。

表面無反射構造作成技術の開発
1. 研究成果の概要 豊田  宏
((財)大阪科学技術センター研究員)
2. AR構造金型加工技術 大森 滋人
(コニカミノルタテクノロジーセンター(株)デバイス技術研究所係長)
3. 表面無反射構造の複製 前納 良昭
(三洋マービック・メディア(株)パッケージメディアBU製造部課長)
基板表面にナノ構造の円錐列を作り込むと、表面での光反射を広い波長範囲と入射角度で抑制することができる。光学部品成型時にこの構造を付加すると、反射損失が少ない光学部品が安価に作製できるといった利点を持つ。本研究で開発した量産化に向けた表面無反射構造作製技術、曲面への構造作製技術等について紹介する。

新機能光ナノ構造デバイスの開発
1. 偏光カメラの開発とその応用 菊田 久雄
(大阪府立大学大学院工学研究科助教授)
2. 構造複屈折偏光素子の開発 山下 博司
(三洋電機(株)電子デバイスカンパニー技術開発BU主任研究員)
3. ナノインプリント法による光学素子の開発 平井 義彦
(大阪府立大学大学院工学研究科教授)
周期が数100nmの微細構造を利用した光学素子の開発成果について紹介する。特に微細構造が引き起こす光学異方性(複屈折)を利用した偏光素子の開発成果と偏光カメラの試作成果を中心に紹介する。また、このような微細構造の成形技術であるナノ・インプリント法を用いた高アスペクト構造を持つ光学素子作製技術について紹介する。

ポスターセッション
本研究事業で開発した研究成果について、ポスターおよび試作品の展示を行い、研究者から直接説明する。

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